自動化による生産を考慮したワークの形状変更
- お困りごと内容
- でっぱりが1箇所あることでワークの段差ができ、ロボットがワークを掴む際にズレてしまう
- 目的
- ズレ防止
Before
スプロケットやプーリーなど焼結金属部品において、1箇所のみでっぱりがあると、材料を積み重ねると段差ができてしまいます。ロボットがワークをつかむ際にずれたままつかみ、加工を行ってしまうと不良品が発生してしまいます。特に機械をかけっ放しにする量産品の場合には大量に不良品が発生してしまう恐れもあります。
After
スプロケットやプーリーに代表される焼結金属部品のでっぱりを2箇所以上作ることでワークのずれがなくなります。でっぱりが2箇所以上あれば平行に材料を積むことができるので、位置のずれがなくロボットもワークを掴むことができます。スプロケットやプーリーは主に量産される焼結金属部品ですが、量産される場合でも加工精度のばらつきを抑えることができます。
POINT
焼結金属(焼結合金・粉末冶金)加工部品は、材料の成形段階で成形後の加工を加味した形状で作られます。加工のしやすさやチャッキング、ワークの掴みやすさを加味して成形を行うことで加工の効率を向上させることが可能となります。下工程を考慮した成形を行うことでトータルコストダウン、品質の向上を実現することができます。