焼結金属加工とは
焼結金属とは粉末状の金属、合金、金属化合物を焼結成形(固体粉末の集合体を融点よりも低い温度で加熱し、粉末が固まらせたもの)させたものです。焼結金属の多くは異形状・複雑形状をしており、特殊治具を用いて旋盤とフライス盤(NC旋盤とマシニングセンター)を組み合わせて加工を行います。コンロッドやローターのように3次元自由曲面を持つ、自動車や二輪、産業用機械に使用されるスプロケットやプーリーなど焼結金属部品が多数使用されています。
また、異形状・複雑形状をした金属成形品としては、焼結金属の他にダイカストや砂型鋳造、金型鋳造などの鋳物などがあります。加工対象となるワークの最終的な形状や、金属成形方法、材質などを加味して加工手順や工具の種類を選定することで、高品質な異形状・複雑形状をした焼結金属の加工が可能となります。