素材のムラを考慮した公差緩和
- お困りごと内容
- 素材のムラで精度に差が出てしまう…
- 目的
- 品質向上
Before
焼結金属は粉末にした金属の粉を目的に合わせて調合し、熱を加えることで金属を溶かして成形させます。同じ形状、同じ金属粉の調合を行っても、素材ごとに若干のムラが発生してしまいます。厚みのある箇所はムラがあっても影響は少ないですが、薄い箇所に関しては素材ごとのムラが大きく精度に影響を与えます。
After
焼結金属部品の厚みが薄くなっている箇所の公差を見直すことが必要です。焼結金属の場合は、素材ごとのムラはどうしても避けることが難しいとされています。肉薄となっている箇所に関しては、公差を緩和することで不良品や精度不良を減らすことができます。
POINT
焼結金属(焼結合金・粉末冶金)は素材ごとにムラが発生しがちで、特に量産品となるとそのムラが不良品発生や精度のばらつきに大きく影響を与えます。一般的なソリッドの機械加工とは異なり、焼結金属特有の素材性質を考慮した設計を行うことで、品質低下を防ぐことが可能となります。