工程分割による切削加工時間の短縮
- お困りごと内容
- 焼入れ後の切削加工が大変…
- 目的
- コストダウン
Before
スプロケットやプーリーなどの焼結金属の成型品は、焼き入れ処理を行った後に切削加工を行うことがあります。しかし、焼き入れ後には焼結金属の硬度が高く、切削性が悪くなっているので、加工時間が長くなり、必要以上に生産リードタイムが長くなってしまいます。
After
焼結金属の加工工程を前工程と後工程に分けることで、リードタイム短縮が可能になります。前工程では焼き入れ処理を行わず、切削加工を行った後に焼き入れを行い、焼き入れを行った後に仕上げ加工を行います。切削性の高い条件下での切削が可能となるので切削時間を大幅に圧縮でき、トータルの生産リードタイムを短くすることができます。
POINT
焼結金属(焼結合金・粉末冶金)の焼き入れ処理は、切削加工後に行うような工程設計を行うことで、切削時間を短くすることができます。前工程と後工程に分かれてしまいますが、トータルの生産リードタイムは短くなるので、焼結金属品の製作トータルコストの低減も行うことが可能となります。